どんな世界にも、その世界だけの言葉があります。サウナの世界も、そう。フィンランドの湖のほとりで生まれた言葉、日本のサウナーたちが生み出した言葉。ひとつ知るたびに、サウナが少しずつ、深く、楽しくなっていく。今日は、そんなサウナの言葉たちを、辞書のようにではなく、物語のように、ゆっくり並べてみます。
ロウリュ(löyly)
フィンランド語で、熱した石に水をかけたときに立ちのぼる蒸気のこと。ただの水蒸気ではありません。フィンランドの人たちは、この言葉に「サウナの精気」のような、特別な意味をこめてきました。同じ温度のサウナでも、ロウリュがあるかないかで、熱の質はまるで別もの。乾いた熱が、ふわりと体を包むやわらかな熱に変わる、あの瞬間のことです。(詳しくはロウリュの話へ。)
ヴィヒタ(vihta)/ ヴァスタ(vasta)
白樺の若い枝葉を束ねたもの。これで肌をぽんぽんとやさしくたたくと、血のめぐりがうながされ、森の香りが全身を包みます。フィンランドの西では「ヴィヒタ」、東では「ヴァスタ」と呼び方が分かれるのも、なんだか味わい深いところ。(ヴィヒタの話もどうぞ。)
ととのう
日本のサウナーが生んだ、いちばん有名な言葉。サウナで温め、水風呂で冷やし、外気浴で休む。それをくり返した先に訪れる、深いリラックスと多幸感のことです。頭のもやが晴れ、体は軽く、世界がやけに美しく見える。あの状態に「ととのう」という日本語をあてた人は、天才だと思います。(「ととのう」の正体で深掘りしています。)
あまみ
サウナと水風呂をくり返したあと、肌にあらわれる、赤と白のまだら模様のこと。血管が開いたところと締まったところの差が、肌の色になってあらわれたものです。富山の方言で「火に当たったときの肌の模様」を指す言葉が語源と言われています。ちゃんと温冷を味わえた日の、体からの小さな返事のようなもの。
羽衣(はごろも)
水風呂にじっと入っていると、体のまわりに、うすい水の膜のような、ふんわりとした層ができます。冷たさがふっとやわらぐ、あの不思議な感覚。サウナーたちはこれを、天女の羽衣にたとえました。誰かが動いて水が揺れると、羽衣は破れてしまう。だから水風呂では、みんな、そっと静かにしているのです。
サ活・サ飯・サ旅
サウナに通う活動が「サ活」。サウナのあとの最高の食事が「サ飯」。サウナを目当てに旅に出れば「サ旅」。言葉が生まれるのは、それを愛する人がたくさんいる証拠です。(サ飯の幸せについては、こちらで熱く語っています。)
オロポ
オロナミンCとポカリスエットを合わせた、サウナ施設発祥の定番ドリンク。汗をかいた体に、甘酸っぱさがしみわたります。自宅サウナなら、自分だけのオリジナルの一杯を発明するのも楽しいものです。
サウナストーン
ヒーターの上に積まれた石たち。熱を蓄え、ロウリュを生む、サウナの心臓部です。かんらん岩などの専用の石が使われます。(石の話に詳しく。)
サウナハット
頭を熱から守る、とんがり帽子。のぼせを防ぎ、髪を乾燥から守る、理にかなった道具です。(サウナハットの話へ。)
言葉を知ると、もっと楽しい
言葉をひとつ覚えるたび、サウナの解像度は、少しずつ上がっていきます。次にサウナに入るとき、肌のあまみに気づき、水風呂で羽衣をまとい、ロウリュの蒸気に目を閉じる。同じ時間が、まるで違って感じられるはずです。そして、この言葉たちを毎日の暮らしの中で味わえるのが、自宅サウナという選択。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、あなたの「ととのう毎日」の設置をお手伝いしています。おすすめの一台のこと、どうぞお気軽にご相談ください。



