サウナ室で、とんがり帽子のようなものを頭にのせている人を、見かけたことはありませんか。あれが、サウナハットです。はじめは「なんだか変わったものだな」と思う方も、多いでしょう。けれど、その一枚には、サウナを長く、心地よく楽しむための、昔ながらの知恵が、ぎゅっと詰まっているのです。今日は、この小さな相棒の話をさせてください。
頭は、いちばん熱いところ
サウナ室の中では、熱い空気は上へ上へとのぼっていきます。つまり、座っているときに、いちばん高い位置にある頭は、体の中でもっとも強い熱にさらされている場所なのです。頭がのぼせてクラクラしてくると、体はまだ温まりきっていないのに、先に限界がきてしまう。せっかくのサウナを、早めに切り上げることになってしまいます。
サウナハットは、この頭を、熱からやさしく守ってくれます。断熱材のような役割で、頭にこもる熱をやわらげ、のぼせを遅らせてくれる。おかげで、頭はのぼせず、体だけをじっくり芯まで温められる。長く、快適に入っていられるのです。理にかなった、実用の道具なのです。
髪と頭皮を、乾燥から守る
もうひとつ、うれしい働きがあります。それは、髪と頭皮を、あの強い熱と乾燥から守ってくれること。高温のサウナは、髪の水分をどんどん奪っていきます。サウナのあと、髪がパサついた経験のある方も、きっといらっしゃるはずです。ハットを一枚かぶるだけで、髪へのダメージを、ぐっとやわらげることができます。美容の面からも、かぶる価値のある一枚です。
素材で、こんなに変わる
サウナハットには、いくつかの素材があります。それぞれに、はっきりとした個性があります。
いちばんの定番は、ウール(羊毛)フェルトです。断熱性がとても高く、頭をしっかり熱から守ってくれる、本場ロシアやフィンランドで愛されてきた王道の素材。ぽってりとした厚みと、独特の風合いが魅力です。乾いた状態で使い、湿気を吸ったら、よく乾かして。
もうひとつ人気なのが、リネン(麻)やタオル地のもの。こちらは、水で濡らして、絞ってからかぶるのが基本です。濡らすことで、ひんやりと気持ちよく、頭をより涼しく保てます。洗濯機で気軽に洗えて、清潔に保ちやすいのも、うれしいところ。汗をかくものですから、この手軽さは、思いのほか大切です。
お手入れは、乾かすことから
サウナハットを長く使うコツは、とにかく、しっかり乾かすこと。汗と湿気を吸ったまま放っておくと、においや傷みのもとになります。使い終わったら、風通しのよいところで、からりと乾かす。ウールフェルトは、時々やさしく手洗いを。リネンやタオル地は、こまめに洗濯を。それだけで、お気に入りの一枚が、ずっと相棒でいてくれます。
自分だけの一枚を、選ぶ楽しみ
サウナハットは、実用の道具でありながら、選ぶ楽しみもある一枚です。シンプルなもの、遊び心のある形、好きな色。サウナ室で頭を守りながら、ちょっと自分らしさを添えられる。マイハットを持つと、サウナに行くのが、もっと楽しみになります。自宅サウナなら、なおのこと。誰の目も気にせず、お気に入りの帽子で、心ゆくまで。
心地よさは、細部に宿る
サウナの気持ちよさは、ヒーターや石といった大きなものだけでなく、こうした小さな道具の積み重ねでも、ぐっと深まります。私たちD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、サウナ本体の設置はもちろん、ヴィヒタやサウナハットといった、暮らしを豊かにする道具のこともご相談に乗っています。岩手・盛岡で、自分だけの心地よいサウナ時間を、とお考えなら。まずはお気に入りの一枚から、始めてみるのも、おすすめです。(本場の楽しみ方は、フィンランド式・サウナの楽しみ方もどうぞ。)



