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煙突について|岩手・盛岡 D'STYLE

薪ストーブは、
煙突で決まる。

炎を美しく燃やし、煙や匂いを出さず、長く安全に使う。その要は本体ではなく、煙突にあります。煙突の役割・種類・設置基準を、図解でわかりやすくご紹介します。

Draft | 煙突の役割

煙突は、薪ストーブの
“マフラー”です。

薪ストーブは、煙突の中を上がっていく暖かい空気の流れ、ドラフト(上昇気流)によって、新鮮な空気を吸い込み、勢いよく燃えます。この流れを生み出しているのが煙突です。

だから、いくら良い本体でも、煙突が正しく設計・施工されていなければ、燃えが悪く、煙や匂いが室内に出て、ススやタールも溜まりやすくなります。反対に、正しい煙突は炎を美しく保ち、少ない薪でよく暖まり、掃除の手間まで軽くします。「薪ストーブは煙突で決まる」。それが、火と熱に生きてきた私たちの実感です。

煙突の性能が大事な、5つの理由

  1. 安定した排気と給気を行うため
  2. 不完全燃焼を起こさせないため
  3. 煙を逆流させないため
  4. 煙突に煤やタールを蓄積させないため
  5. メンテナンスを容易にするため

01

TYPES / 煙突の種類

断熱二重煙突と、
シングル煙突。

煙突には大きく二種類あります。煙の通り道はどちらもφ150mmで同じ。違うのは、そのまわりです。使う場所によって、正しく組み合わせることが大切です。

Insulated

断熱二重煙突

煙の通り道 φ150mm

内側の管はシングルと同じφ150mm。そのまわりを25mmの断熱材で包み、さらに外筒でくるんだ構造です。排気を冷やさずドラフトを保ち、煙突内の結露やタールを抑え、可燃物への熱も遮ります。屋根の貫通部から上・外部・寒冷地では、これが基本。岩手の冬には欠かせません。

Single

シングル煙突

煙の通り道 φ150mm

一枚管の煙突で、室内の立ち上がり部分に使います。管の表面からも放熱するため、部屋を暖める助けになります。ただし冷えやすいので、貫通部から先は断熱二重へ切り替えるのが正しい設計です。

02

CLEARANCE / 可燃物からの離隔

火から、壁を守る。
「離隔」の考え方。

煙突が壁や天井を貫くところでは、木材などの可燃物から一定の距離(離隔)を取ります。日本の消防法では、煙突の中心から225mm(左右で合計450mm)以上が基準です。この離隔の考え方は、薪ストーブでもペレットストーブの排気筒でも共通する、火から建物を守る基本です。

可燃物(木部) 450 450 225(中心から) 断熱二重煙突(外径200) ケイカル板 t=12(不燃材)
図① 真上から見た、煙突まわりの離隔
消防法の最低離隔=煙突の中心から225mm(内法で合計450mm)。この225mmはケイカル板の内側の面までの寸法です。その外側に厚さ12mmのケイカル板(不燃材)が入り、囲いの内側を全て覆います。

03

HEIGHT & ROUTE / 高さと経路の基準

高さと経路にも、
基準があります。

ドラフトと安全のため、煙突は全高4m以上、そして屋根の頂点(棟)との関係で高さを決めます。まっすぐ縦に抜くほど、よく燃え、汚れにくくなります。

ただし、必要な煙突の最低長さは、メーカーや機種によって異なります。3.9mで足りる機種もあれば、4.5m以上を必要とする機種もあります。必ず機種の仕様を確認したうえで、煙突の長さを決めましょう。

薪ストーブ 全高 4m 以上 棟から3m以内 → 棟+600mm以上 3m超 → 屋根面から900mm以上 水平 3m 断熱二重(φ150) シングル φ150 貫通部の離隔 125mm 以上 ストーブから 460mm 以上
図② 家の断面で見る、煙突の設置基準
煙の通り道はどちらもφ150。室内はシングルで立ち上げ、屋根の貫通部から上は断熱二重へ切り替えます。全高4m以上・棟からの高さ規定を満たします。
煙突の経路を比べた図。横引きのある煙突は曲がりにススが詰まりやすく煙が逆流しやすい。まっすぐ立ち上げた煙突が最良で、どちらも全高4m以上が必要

横に引くほど、
不利になります。

煙突を横に引くと、その曲がりで煙の勢いが落ちます。落ちた場所にはススが溜まりやすく、条件が悪ければ煙が部屋へ逆流します。まっすぐ縦に抜くのが、いちばん素直です。

ただし、家の間取りや構造で、まっすぐ抜けないこともあります。その時は横引きを最小限にして、掃除口の位置まで含めて設計します。横引きが即ダメ、ではありません。大事なのは、分かったうえで組むことです。

図:SF LIMITED/ファイヤーサイド

D'STYLE STANDARD

基準を満たすだけでは、
足りない。

法律の最低ラインは「守って当たり前」。D'STYLEは、そのさらに先の安全を、標準の施工にしています。

01

内寸 450〜500mm。
法定を上回って、先行する。

消防法の最低離隔は中心から225mm(合計450mm)。D'STYLEは煙突まわりの内寸を450〜500mmに定め、余裕をもって施工します。ぎりぎりではなく、最初から安全側で。

02

厚さ12mmの不燃材で、
もう一段の防火。

囲いの内側には、基準を上回る厚さ12mmの不燃材を張ります。万一の熱にも備える、目に見えないところの手当て。火を扱う道具だからこそ、ここを省きません。

03

囲いのトップに通気。
「死に空気」を作らない。

煙突の囲いは、トップに専用の通気口を設けて熱を逃がす特殊設計。隠蔽部(囲いの内部)に熱がこもって“死に空気”のようによどむことがなく、木部にもやさしい構造です。

OUR BASE

ベースにしているのは、
この煙突です。

断熱二重煙突「NOVA」。英国 SF LIMITED(SFL)社が、煙突ひとすじで作りつづけてきた一本です。

ストーブの機種や、住まいの造りに合わせて、私たちは他のメーカーの煙突も使います。いい煙突は、ほかにもたくさんあります。

それでも、私たちが施工の“ものさし”にしているのは、この一本です。だから、この煙突のことを書いておきます。煙突は、選べます。そして選び方で、その先の何十年が変わります。
シングル煙突と断熱二重煙突のドラフトの違いを比べた図。シングルは煙が冷えてタールが付きドラフトが弱く、二重断熱は熱を保ってドラフトが強い

煙を、冷やさない。

薪ストーブにファンはありません。煙を押し上げているのは、外気との温度差だけです。煙突が煙を冷やしてしまえば、その力は弱まる。二重の壁で熱を閉じこめておくと、上昇気流が保たれ、火はよく燃え、ススも付きにくくなります。

図:SF LIMITED/ファイヤーサイド

NOVA SMの温度図。煙突内部が1000℃近くでも、外表面の温度は120℃前後に抑えられることを示す温度計のイラスト

中は高温、外は触れる温度。

断熱層があると、煙突の内側の熱が外側まで届きません。だから壁や天井を貫く場所、いちばん怖い隠蔽部を通しても、木を低温炭化させにくい。家を守るのは、この一枚の断熱です。

図:SF LIMITED/ファイヤーサイド

断熱二重煙突の断面図。外筒がステンレスSUS304、内筒がSUS316L、その間に断熱材が充填されている

外はSUS304、内はSUS316L。

外筒と内筒で材質を変えています。煙に直接さらされる内側には、モリブデンを加えて酸に強くしたSUS316L。煙は酸性です。長く使うほど、この差が出ます。

図:SF LIMITED/ファイヤーサイド

NOVAの性能等級を示す図。煙道火災試験1000℃30分、温度等級T600、圧力等級N1、可燃物からの離隔距離50mmおよび125mm

1000℃・30分の、煙道火災試験。

英国規格協会(BSI)の試験をクリアしています。1000℃を30分。つまり、万一煙道火災が起きた状態を想定した試験です。起きないのがいちばんですが、起きたときに耐えるかどうかも、煙突の仕事です。

図:SF LIMITED/ファイヤーサイド

ツイストロック方式の接続イメージ。差し込んで回すと突起がかみ合って固定される

差して、回して、手で分かる。

接続部は差し込んで約20度ひねるとロックされます。かみ合った感触が手に返ってくるので、締まったかどうかを指で確かめられる。煙突は、抜けたら終わりです。

図:SF LIMITED/ファイヤーサイド

NOVAの煙突部材のラインナップ。直筒、エルボー、トップ、支持金具などが並んでいる

家の形に、合わせられる。

直筒・エルボー・トップ・支持金具まで部材が揃っているので、その家の屋根と間取りに合わせて組める。煙突は既製品を当てはめるものではなく、一軒ごとに設計するものです。

写真:SF LIMITED/ファイヤーサイド

英国の工場で、防護服とマスクを着けた作業者が黒い煙突管に耐熱塗装を吹き付けている
一本ずつ、人の手で耐熱塗装を吹く
工場の試験装置に長い煙突を横たえ、多数のバネで側面から荷重をかけて強度を測っている
横倒しにして、側面から荷重をかける強度試験

この煙突は、英国の工場で作られています。塗る、組む、試す。その全部に人の手と検査が入って、ようやく一本になります。
ISO9001の管理下で製造され、英国規格協会(BSI)の安全試験をクリアしています。

CE、BFCMA、HETAS、ISO14001、BSI、CPD MEMBER などの認証マーク

写真・認証マーク:SF LIMITED/ファイヤーサイド

この煙突には、
10年の長期保証が付きます。
※保証の詳しい規定は、お問い合わせください。

断熱二重煙突「NOVA」は英国 SF LIMITED 社の製品です。図版・製品写真はメーカーおよび取扱元の資料によります(当社の施工写真ではありません)。当社は正規の仕入れルートで取り扱っています。

04

READ MORE / 読みものと、あわせて。

煙突を、もっと知る。

Q&A

よくある、ご質問。

本当です。薪ストーブを燃やす上昇気流(ドラフト)を生むのは煙突です。煙突が正しく設計・施工されていないと、良い本体でも燃えが悪く、煙や匂いが出て、ススやタールも溜まりやすくなります。「薪ストーブは煙突で決まる」と言われるゆえんです。
シングル煙突は一枚管で、室内の立ち上がりで放熱に使えます。断熱二重煙突は二重構造の間に断熱材が入り、排気を冷やさずドラフトを保ち、結露やタールを抑えます。屋根の貫通部や外部・寒冷地では断熱二重煙突が基本です。煙の通り道はどちらもφ150で、違うのはそのまわりです。当社では室内はシングル、貫通部から上は断熱二重を標準としています。
日本の消防法では、煙突の中心から225mm(左右合計で450mm)以上を可燃物からの離隔として求めています。D'STYLEは内寸を450〜500mmに定めて法定を上回り、さらに囲いの内側には基準を超える厚さ12mmの不燃材を張って防火対策をしています。
ドラフトと安全のため、全高4m以上が基本です。屋根から出す場合、棟(屋根の頂点)から水平3m以内なら棟より600mm以上高く、3mを超える場合は屋根面から最低900mmの高さが目安です。住まいの形状に合わせて設計します。
承ります。薪ストーブの設計・施工から、煙突掃除・点検・メンテナンスまで一貫して対応します。煙突掃除がなぜ毎年必要かは、読みもの『煙突掃除人が、本当のことを話します。』もあわせてご覧ください。

Fuel & Care ─ 買ったあとも、ずっと。

薪で焚く火は、「薪」と「手入れ」まで、
まるごと当社の仕事です。

人が生きるのに衣食住が欠かせないように、薪ストーブにも薪サウナにも、「薪という燃料」と「メンテナンス」は必ずついてきます。売って終わりの店では、そこで行き詰まる。D'STYLEは、この2つを自社で持っているから、火のある暮らしを、買ったその先まで支え続けられます。ここが、当社の強みです。

薪も、掃除も、修理も、ぜんぶ一社で。だから、"売ったあとまで面倒を見られる店"で選んでください。

煙突から、正しく。

新築・リフォーム・薪ストーブの買い替え、どの段階でも。煙突の設計から施工、その後のメンテナンスまで、岩手・盛岡のD'STYLEにご相談ください。岩手はもちろん、青森・秋田の家づくりも歓迎します。

薪ストーブ・サウナ・ペレットの対応エリア岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアに対応(県名をタップで市町村一覧)。

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