サウナの話をするとき、私たちはつい、熱の話ばかりします。ヒーターの力、ロウリュの蒸気、石の蓄熱。でも、サウナ体験の半分は、実は水でできています。汗を流すシャワー、体を締める水風呂、そして喉を潤す一杯の水。この「水の側」の質が、サウナの満足度を大きく左右します。そして今日の本題です。岩手は、その水に、とんでもなく恵まれた土地なのです。
山が磨いた水の土地
岩手の水のうまさには、地形の裏付けがあります。西に奥羽山脈、東に北上高地。冬のあいだに積もった雪が、春から夏にかけてゆっくり溶けて、山の地層を何年もかけてくぐり、地下水や伏流水になって平野に届く。岩手山の麓や県内の湧き水には、名水として知られる場所がいくつもあり、酒蔵や わさび田が点在するのも、この水あってこそです。つまり岩手の蛇口の向こうには、山がまるごと濾過器になった、雪解け由来の水が控えているのです。
水風呂は、水の味がわかる場所
「水の味なんて、わかるものか」と思われるでしょうか。水風呂に入ると、わかります。体でわかるのです。肌あたりのやわらかさ、においのなさ、上がったあとの肌のさっぱり感。サウナで開いた毛穴に、全身で水を浴びるのですから、飲むよりずっと、水と濃い付き合いになります。サウナーが水風呂の水質を語りたがるのは、伊達ではありません。まろやかな水の水風呂は、冷たさの角が取れて、あの羽衣の静けさに、すっと入っていけます。(温冷交代浴の知識は、こちらに。)
夏でも冷たい、地下水という宝
水風呂には、もうひとつ大事な条件があります。温度です。水道水の温度は季節で上下しますが、地下水は一年を通して、ほぼ一定の冷たさを保ちます。井戸をお持ちのお宅なら、夏でもキンと冷えた天然の水風呂が、汲み放題。岩手の田園部には、この宝物がまだたくさん眠っています。ご自宅の井戸水を水風呂に使う。雪解けの季節には、庭の雪で天然のクールダウン。岩手の自宅サウナは、水回りの贅沢が、都会とはけた違いなのです。(雪の外気浴の話は、サウナ歳時記に。)
締めの一杯も、この土地の水
そして、サウナのあとの一杯。たっぷり汗をかいた体に、まず飲むべきは、お酒でもジュースでもなく、水です。そのとき、蛇口から出てくる水がそのままうまい土地に住んでいることの、ありがたさよ。よく冷やした岩手の水を、ととのった体に、ゆっくり流し込む。高価なミネラルウォーターに、少しも引けを取りません。この一杯のうまさも、岩手のサウナの実力のうちです。(水分補給の話は、こちら。)
いい水の土地で、いいサウナを
フィンランドのサウナが湖のほとりに建つように、いいサウナは、いい水のそばに育ちます。その意味で、岩手はサウナのために生まれてきたような土地です。熱はハルビアが、水は岩手の山々が用意してくれる。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、この土地の水を活かしたサウナの設置をお手伝いしています。井戸水の活用も含めて、水風呂まわりのご相談もどうぞ。おすすめの一台と、最高の水で、あなたのととのいを完成させませんか。



