「子どもって、サウナに入れていいんですか」。お店で、よく聞かれる質問です。日本のサウナ施設は大人の場所という雰囲気が強いので、そう思われるのも無理はありません。でも、サウナの本場フィンランドの光景を知ると、きっと驚かれます。あちらでは、サウナは家族みんなの場所。赤ちゃんのころから親に抱かれてサウナの空気に触れ、物心つくころには、家族と並んでベンチに座っている。フィンランドの人にとってサウナの原風景は、家族の思い出そのものなのです。今日は、子どもとサウナの話をさせてください。
フィンランドの子どもたち
フィンランドでは、多くの家庭に自宅サウナがあり、週末になると家族そろってサウナに入ります。子どもたちは、大人の真似をして、ひしゃくで石に水をかけたがる。熱くなったら、勝手に下の段におりて、床に近いところで涼んでいる。誰も無理をさせないし、子ども自身も、無理をしない。何歳からという決まりで始まるのではなく、家族の暮らしの中に、サウナが最初からあるのです。湖のほとりのサウナなら、サウナと水遊びを行ったり来たり。子どもにとってサウナは、我慢の場所ではなく、遊び場の続きです。
子どもの体は、大人と違う
ただし、日本で家族サウナを楽しむなら、知っておいてほしいことがあります。子どもの体は、大人のミニチュアではありません。体が小さいぶん熱の影響を受けやすく、体温の調節も、まだ発展途上。大人と同じ温度、同じ時間は、禁物です。
守ってほしいのは、この四つ。ひとつ、温度は低めに、時間はうんと短く。物足りないくらいで、ちょうどいい。ふたつ、必ず大人と一緒に。子どもだけでサウナに入れることは、絶対にしないでください。みっつ、子どもは下の段に。サウナ室の熱は上にたまるので、いちばん低いところが、いちばんやさしい席です。よっつ、水分補給をこまめに。そして何より、子どもが「もう出る」と言ったら、すぐに出る。嫌がる子を、付き合わせないこと。楽しい記憶だけが、次につながります。(サウナ室の安全全般は、こちらにまとめています。)
水風呂は、いりません
大人のようなキンキンの水風呂は、子どもには必要ありません。ぬるめのシャワーか、外の空気で十分。テントサウナやお庭のサウナなら、夏は水遊びがそのまま水風呂がわりになります。冬の雪遊びと組み合わせれば、それはもう、子どもにとって一生ものの思い出です。あの「サウナのあとの、あったかいまま夜まで眠くなるやつ」を、家族みんなで共有できたら、最高だと思いませんか。
サウナが子どもに残すもの
家族サウナのいちばんの価値は、健康効果ではないと、私たちは思っています。それは、スマホもテレビもない小さな部屋で、家族が裸で並んで座る時間そのものです。サウナの中では、不思議と、ぽつりぽつりと話が出てきます。学校のこと、友だちのこと、ふだんは聞けない話。何も話さなくても、同じ熱の中に一緒にいるだけで、なんだか近くなる。フィンランドの人たちが何百年も守ってきたのは、たぶん、この時間なのです。子どもが大きくなって家を出ても、「うちには家族のサウナがあった」という記憶は、ずっと残ります。
家族の場所を、つくりませんか
自宅サウナなら、温度も時間も、家族に合わせて自由自在。小さい子のいる時間帯は低めでやわらかく、夜は大人だけでしっかり熱く。一台で、家族全員の「ちょうどいい」がつくれます。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、家族で楽しむサウナの設置をお手伝いしています。お子さんと一緒のご来店も、大歓迎。家族の新しい場所づくり、どうぞお気軽にご相談ください。おすすめの楽しみ方も、たっぷりご紹介します。



